てぃーだブログ › 美容外科医のこばなし

2012年01月13日

外科の基本

 ラジオ波やレーザーで皮膚を切離、
腹腔鏡や顕微鏡を利用して手術するようになってきている
昨今の外科手術には、新たな時代を迎えた進歩がみてとれる。

 過去の外科学の歴史を紐解く迄もないが、
数々の進歩の過程に3つの基本が横たわる。
解剖学の熟知、麻酔の研究、無菌的やり方である。

 外科手術は無数にあり、それぞれの専門医とチーム医療が存在するが、
前記した3つの基本を知らなければこれ迄の発展もなく、
これからの進歩もあり得ない。

この3つの基本こそが外科学の進歩に寄与し、
診断方法の進歩と共に外科治療の巾を広げている。

 このように目覚しい歩みの過程があるのに不思議な事ではあるが、
今もって人間の身体のしくみ、いわゆる解剖生理学でさえ分かっていない
事は山ほどあるのである。

貧欲な医者ほど寝る間を惜しみ、医学に勤しむ外科治療にも
創意・工夫が必要となるので面白い面も又生じる。

然し、どのようなアイデアも基本を奥深く知ってこそ生まれ出るので、
メス使いや縫い方がうまくて早いだけが外科医でもなく、
褒め言葉にもならない道理である。



  

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2011年11月24日

心の豊かさを求めて

 一度は誰しもギャラップ調査と云うのをお聞きになった事があるだろう。

米国に本社を置き、特に政治について世論調査を行なう企業である。
正確性があり、その結果については世界の人々が信頼をよせる。

 昨年、そのギャラップ社が155ヵ国を対象に住んでいる国民自身に
生活満足度調査を実施した。

驚く事にデンマークがトップで、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、
オランダと続く上位5ヶ国は全て北欧圏なのである。

 経済的発展のみならず、衣食住、医療、教育などの基本的ニーズが
満たされていると云う事であり、アメリカ大陸の中ではコスタリカのみが
上位に来て、英国17位、日本は82位である。

税金の高さや生活水準など種々なその他の要素はあるのかも知れないが、
世界的な経済不況で資本主義社会のあり方が問われる日常の生活、
心の豊かさに多くの人々が関心を持ち始めている事に
政治は早く気付くべきである。

 ゴタゴタが続く日本の政治家諸君へ

「君達自身が心の安定をもって、この国を豊かに導いて欲しい」

・・・一人の美容外科医がつぶやいた。



  

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2011年08月10日

回診

 回診と云う言葉は医療従事者なら大方の人はご存知である。
付け加えるなら病院で入院した事のある方は覚えておられる事でもあろう。

有名なのは白い巨塔に出てくる教授回診で、
先輩医師に若い医師がつらなって患者さんの様態を診て回る様である。

一人びとりの患者さんの様子を診て回りながら、
教授が弟子に教えるひと言などは重要でためになる場合も多く、
一概に無駄な事ではない。

 実は回診にも種類があって、
夜間の病棟当直は一人で入院患者さんを診て回る。
多い時には100人位の方を1~2時間の間にチェックしていくので、
その把握は容易ではない。

 私には忘れてはならない教訓がある。

悪性腫瘍の方に夜の回診、顔色だけをみて
「元気そうですネ」・・・と声かけをしてしまったのである。
即座にその方から返ってきたお言葉は厳しいお叱りのお返事であった。

「カルテを詳細に見て、患者のすべてをチェックしてから回診して下さい。
表面だけの言葉がけではいけませんよ」

苦いお薬であったが、尊いお薬を頂いたと今でも思っている。

30年前の辛い思い出である。



  

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2011年07月29日

眼力

 私は肺癌であると診断された事がある。

気管支鏡や組織診断を含めての決定であるように思えたので
落ち込んでしまったが、「たばこも吸わないのに・・・」と
嘆いた一時期がある。

手術してまで治療するかと思い悩んだが、
念の為、先輩である肺癌専門の先生にもう一度診断をお願いしてみた。

「大丈夫でしょう」

確信に近いご返事を頂き、その後10年余生き延び医者の仕事をしている。

 我々美容外科医は豊胸術を手掛ける事が多いが、
術後のフォローも大切である。

特に昨今は女性にとって乳癌検診は社会的責務とも云われ、
使命感さえある。

 その為、私も豊胸術後の患者さんの乳癌検診を
玉城先生にお願いする事は多い。

的確に診断して下さるので助かるが、
美容外科とて手術のフォローは重要なのである。

 ある時、玉城先生に日頃のお世話のご挨拶をしたが

「癌であると云う診断より癌ではないと診断をつける方が難しい」

・・・とお言葉を賜わった。

なるほどと思わずにはいられなかったが、
その時、遠い昔、肺癌ではないと云い切った眼力のある
源河先輩に改めて敬服の念を抱いた。





  

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2011年07月20日

病医院への指導監査

 病医院の許認可業務を司る行政は県の福祉保健部であるが、
現実的な監査は保健所が行なう。

 保健所は管轄範囲が広く、
院内で余程の不祥事が起らない限り指導は行なわないが・・・
実は病医院側が嫌がるのが社会保険庁に於ける保険の監査指導である。

 日本の健康保険制度の維持にはおおよそ1/3位の国税が
投入されているので、血税が正しい使い方がなされているのかを
調べていくのは当然の事である。

 調べ方としては2通りの方法がある。

ひとつは1枚毎のレセプト(病院側からの請求書)の審査であり、
もうひとつは社会保険庁からの直接指導である。

 然し、全ての施設を調べるには時間と人手が必要となる。

 そこで十年前から調査方法として考え出されたのが、
平均して治療が高くなっている施設の個別指導と云う方式である。

これは常に上位4%の高点数病医院を調べるが、
悪い事はしていないのに指導を受けるので、
調査される側としては心外である。

但し、誤りの施設もあるので文句も云い難く、
難しい手術をして高点数になり逆に調べられる我々にとっては
荷が重い制度でもある。



  

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2011年07月01日

ラジオ波治療

 携帯電話などで使用されている電磁波!

その一種であるラジオ波(RF)とも呼ばれ、
最近では医療界でも盛んに使われる。

利点は幅広い高周波波長を使用出来る点にあり、
今後の発展はレーザー以上の効能が期待される。

我々の得意とする美容外科では、
皮膚深部にターゲットを絞ったお肌の引き締め効果や
手術の剥離、止血など外科治療にも良いとされ、巾広い利用価値がある。

過去に我々はライブサージャリー、
いわゆる公開手術でこのラジオ波による皮下層の剥し方、
止血の実際を専門医にお見せし、実践させて頂いた。

取り扱いにコツはあるが、確実に止血でき、
皮下組織のダメージは従来の電気やレーザーメスによりはるかに少なく、
術後の痛み軽減に繋がっている。

 然し、このラジオ波装置持ち運びが出来、痩身にも利用出来るので
エステのお客様にも喜ばれあっちこっちと奪い合いの日々である。

昨今は赤外線、レーザー、光治療、超音波、ラジオ波と
種々な物理学を応用した医療技術が開発されつつあり、
医学だけにしがみつく訳にはいかない医療がある。




  

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2011年06月27日

竹の天井

 聞きなれない題名、名称です。
意味は日本における女性の社会進出、
とりわけ管理職への登用の難しさを示す用語のようです。

 欧米では「ガラスの天井」と表現し、
女性等の管理職への昇進を拒む目に見えない壁を指します・・・が、
日本では竹のムチのように、
男性の壁が破れそうで折れにくい現況を指しています。

男社会への皮肉っぽい云い廻しと云っても良いでしょう。

 世界経済フォーラムで男女平等指数が世界でも低く位置づけられている
日本なので当然とも云えましょう。

 然し、美容外科領域では違います。
たくましく常に世間へ発言力を続ける女性リーダーが目白押しです。

「お肌の美容治療」なるシンポジウムですと
ひな壇には美しい女医さんがシンポジストとして熱弁を奮っておられ
もはや男性人の入り込む余地なしの雰囲気です。

 驚く事のひとつは、
新しい治療器は必ず自らのお肌にお試し後、自在に扱い始めるお姿には
「しなりの強い竹使い」の感をもちます。

 男医も負けず、彼女等が張り巡らせている華麗なる天井を破らねば・・・と
意気込んではいますが?



  

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2011年06月22日

医療コンフリクト マネジメント

 医療ほどトラブルが多い職業はない。
長い年月、医者をやってきた実感である。

明らかに他の職業とは違うが、
世界の人々は他の職種同様に医療は「商い」であり、
「サービス業」と云う意識は高い。

 反論の余地はないし、
サービスへの配慮も大切な事であろうが、それ等が改善されても
恐らく医療トラブルは完全にはなくならないであろうとも予想される。

 医療行為は常に不確実部分がつきまとい、
人様の身体にある程度の損傷を伴う行為であるからである。

 結果論は容易であるが、結果の前、つまり治療前に
予想される全てを把握する事が出来ないから厄介で、
かくて、説明不足だ!セカンドオピニオンを求めよ!誠意がなかった!
医療ミス?等々トラブルが生じる。
弁護士や裁判所さんが忙しくなる訳である。

 ・・・が然し、裁判になる前に冷静な第三者を入れ、
解決策を話し合うのが、

「医療コンフリクト マネジメント」

である。

 立ち上げにご苦労なさっている
善意ある弁護士さんや関係者の方々の熱意に頭が下がる・・・が、
裁判とは違う和解行動の第一歩が始まりつつある現場である。



  

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2011年06月15日

医療と政治

 学会が多すぎる・・・と昨今、多くの医者は思っている。
専門分野が次第に細分化されていく為である。

例えば「手の外科」の専門医が出来たと思えば「足の外科」の分野、
フットケアや爪の専門医まで出現する。

細かな医療の枝分かれの結果は
週1回全国のどこかで勉強会が開催されている計算になる。

 日進月歩の医療は急がしい医者をより忙しくさせてしまう要因を生む。
出席する学会の選択をしないと手持ちの時間を有効に使い切れない。

 そのような折、東京で東洋美容形成外科なるものが開催された。
東南アジアの医師へ呼びかけ20余年の歴史がある。

欧米人と東洋人は肌質が違い、
欧米とは違う美容外科の模索をしなければならない。

東南アジア諸国の美容形成外科医と手を取り合って
切磋琢磨する歴史ある学会となっている。

然し驚いた。

今回は中国の医者が全員不参加を決めた。

尖閣列島問題は遠い政治の世界と思い込んでいた
浅はかさを思い知らされたのであるが・・・。

孤立を深める結果となる今回の中国医師の決定、
爪のあかを煎じて飲んで、立ち直りに期待したい。



  

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2011年06月06日

改ざん

 改ざんとは元来、文字や語句を書きかえる所からきているが・・・
コンピューターの故意入力も含まれるようになってきた。

大阪地検問題は記憶に新しく、被疑者とされた厚労省元局長にとって
非難ではすまされない問題を含んでいる。

 米国でも今年の初頭、農務省役人シャーリー・シェロッドさんが
悪意あるインターネット報道で辞職願を出さざるを得なかった。

彼女の発言内容が歪曲編集されウェブサイトに掲載されたのである。

後日、事実誤認に対しオバマ大統領は直接彼女に電話で慰め、
ビルザック農務長官は謝罪し新しい職場を提示している。

 医療に於いてもカルテ改ざんは強く戒められている。

誰もが読みやすく記入しやすくなった電子カルテは
逆にパスワードの管理をしっかりし、
基本的な3大特徴、真正性・見続性・保存性などが大切になってくる。

但し、電子カルテは何日迄に入力すべきかと云う問題が残っている。

治療で忙しいとその日にカルテを完成出来ず、
後日に記入し時間差が生じるが、
今回の事件は記入日時を変更しているので、
誤解を防ぐ事務作業が増え続ける医療現場である。








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2011年05月27日

医原性疾患

 難しい医療名であるが、
大方の医療従事者はこの意味を良く知っている。

医原病とも云われ、
医者などが治療によって作り出してしまう病気の事である。

つまり
「病院に行きさえしなかったらかからなかった病気の事」であり、
具体的には予防注射を打たれた為に逆に重い病気になったり、
ペニシリンショックなどは良く知られている。

ある面、治療のリスクによって発生しがちなので、
やむを得ないと迄はいかなくても以下の事例よりは
罪は軽い方かも知れない。

 美容外科は、そうはいかない。

 美しくなるとして「金の糸」を宣伝するが、
これは体内で移動し、しこりとなるリスクがある。
取り出す事が出来ずMRI検査なども慎重にやらねばならない。

金の糸を入れた為の医原性疾患が生じるのである。

医者がやった訳ではなく、自分自身でやって困ってしまった病気もある。
軟骨ピアスで生じたケロイド、手背に作る根性焼きなどである。

年間1兆円の医療費の伸びが出るのも道理であるが、
仕分けの難しさはここにもある。








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2011年05月12日

利他行動

 美容外科は応用科学が多い。

昔々、術式の応用を発表したが、恩師から
「それは君、猿チエだよ」一瞥で却下された。

悔しかったので、人間の医者になるにはどうすればと原点を考えたが、
猿は「手伝って下さい」と仲間が云わない限り手を貸さない事を思い出した。

 反して人間は相手が困っている時、頼まれなくても手を貸すが、
相手の痛みが分かっているからで、これを「利他行動」と云い、
猿にはない人間の偉さ(?)でもある。

私が若い頃出した独自の治療アイデアは確かに浅知恵に違いなかったが、
人間としての行動であり、猿とは違う面があるのが分かり、内心ほっとした。

医者として出来るだけの利他行動を起したつもりなのである。

 恩師に対する反論の根拠を今頃探しても既に彼はこの世にいないが、
今では悔しさを通り越し懐かしさだけが蘇ってくる。

 沖縄に帰って数十年、
ウチナーンチュが持ち味とするユイマールは
正に人間だけが持っている利他行動であるとの認識を強く持った・・・が、
この島もユイマールがなくなると
猿の孤島に成り果てるに違いないと反省した。








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2011年05月11日

酔っ払い注意

 お酒を飲んで車を運転してはいけない。
飲酒運転の禁止は次第に社会生活に秩序化されているが・・・

 時々、我が病院の前で昨夜の深夜から早朝まで
寝込んでしまっている方々がおられる。

病院の表玄関であるので、
営業開始前には立ち退いてもらわねばならない。

前後不覚で安らかに寝ている方を手荒に起す訳にもいかず、
看護師さんは時としてお巡りさんに応援を頼む事さえもある。

 私の委員は地理的に松山の繁華街に近く、
小さな囲みの駐車場スペースもあるので
飲み人にとって恰好の休み場所ともなっている。

 昼間は激しい交通量で事故の難所でもある。
道路に寝られるより良いのであるが・・・。

 ある日のニュースで驚いた。

ルーマニアでも道路での飲酒寝が多く、酔っ払いの交通事故は多いらしい。
その為、「酔っ払い注意」と云う公的な立て看板が立てられているようであり、
どこの国でも同じ現象はあるものだと感心?する。

但し、当院前の酔っ払い寝の方は若い男が多いのは気になった。
それは沖縄の将来を憂いてではない。

 若い時分の自分の姿をそこにみて恥ずかしいのである。








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2011年05月10日

3度目の正直

 専門書、読むべきではあるが・・・
医療は難しい本を読んでも、すぐに身につくものではない。

頭で理解するのと、身体で体験するのとでは遥に違うからである。

医療が医学と違い経験学と云われる所以はこの辺にあり、
現場の医療では患者さんから得るものは多くある。

然し、その患者さん自身も結果が長引くと
別の医者に心変わりをするのも昨今の特徴である。

患者さんからすれば当たり前のことでも、
悪い結果を与えた医者は結末が分からないだけに
反省する機会が少なくなる。

云いかえれば同じ過ちを又、繰り返してしまい
臨床の場で大切な勉強の機会を逃してしまう事になる。

 そのようなある日、貴重な経験をさせて頂いた。

あの方の手術は過去二度の手術とも上手くいかなかった。
お詫びのしようがない結果であったが、
三度目の時、患者さんの方から提案された。

「もっと良い医者を紹介し一緒に再手術をやって下さい」

その後、優秀な友人と三度目の手術をし
一定の術後評価を得、ほっとした。

・・・が、何より私を成長させて下さった患者さんに
今もって感謝し手を合せている。








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2011年05月09日

逃亡者は誰だ

 1990年に発生した足利事件は暗い影を現在も残しております。

この問題は当時の資料保管等の未熟をも
同時に見せ付けたと云っても良いでしょう。

 同じ様に1985年、
米国人ソニエさんは血液型とDNA鑑定から犯人とされ、
その後、再調査(再度のDNA検査)で無罪が確定するまでに
23年を要しています。

 ソニエさんの頃も採取資料等の管理体制に不備があったと推測されました。

 遺伝子は蛋白質ではなく個人の特質を示すDNAから成ると云う
当時の医学発表はセンセーショナルでしたが、
真の意味で応用の手順が生まれ出たのはその後数年経ってからです。

美容医療でもレーザーや顔に糸を埋め込めば簡単にしわとりが出来る
などの発表は人々の関心を深めますが、
効果の程度がどの位あり、リスクは?など分かりにくいものです。

きちんとした環境整備が出来たら利点が生かされ、
逆にDNA鑑定で多くの冤罪者が現在では救われつつあります。

逃亡者(ハリソン・フォード主演)のモデルとされた、
ドクターシェパードもDNA鑑定で実は救われているのです。








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2011年04月26日

オバマのアイスクリーム

 オバマ大統領の東京演説、
冒頭部分で幼少期に訪れた鎌倉でアイスクリームを食べた話から入った。

 彼がどのような話をされるか集まった方々は緊張し、
固唾を呑んでいたが、会場はその一瞬「どっと」湧いて喜んだ。

 当然、その後は沖縄の基地問題や核廃絶に触れたのではあるが・・・。

 軽い会話や嫌味のないジョークは初対面の相手を和ませ、
お互いの距離を一歩近付ける作用をなす。

その意味で世間のリーダーは、
対話せねばならない相手の身上を前もって調べ、
それなりの会話を用意しておく。

 医療にはこの配慮が少ない。
医療こそは相手の立場を思んばかっての会話が
最初になければならないが・・・である。

診察室で初診の患者さんに
「今日はどうなさいましたか?」
いきなりお伺いするときょとんとする事が多い。

 医者であっても自己紹介から始めたり、
季候のお話しから入っていくと親近感が出る。

 大統領はアイスの話を1回、日本ですれば済むが
医者は日々相手が違いクリーム話を何回も繰り返し、
緊張している患者さんの気持ちを解きほぐす事が肝要なのである。








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2011年04月20日

オバマの医療保険改革法案

 219票対212票、7票差で可決された。

何も決めきれないと云われていた米国会議が、
僅差にしろ票決を下した訳である。

 オバマの勝利とも云えるが、真実は低所得者層の勝利である。

 クリントン時代から幾多の難関を経て、
やっと米国も健康への道は平等であると云う点で
先進国の仲間入りを果たしたとも云える。

 米国の無保険者は3~4千万とも云われ、
過去にこれ等の人々が病気になった時、
失業し家庭崩壊へと辿ってきたのである。

自由社会は競争が原理ではあるが、
さりとて敗北者に無残な人生を送らせてはなりません。

 今回の米国型公的医療保険制度は大企業の責任がより明瞭になり、
従業員の健康を守る為の支出を余儀なくされるが、
一方で医療関連株が値上がりするとの予想もされている。

然し、何よりも喜ばしいのは働く人々で、
病気になっても一定の安心が得られ、
職場が変わっても米国公的保険が持続し使えるのである。

 国の安全保障は有時を想定するより、
国民平時の健康保持と云う大切な安全安心保障を先ず司るべしと、
オバマの信念はそう訴えたかったのであろうと考えた。








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2011年04月19日

オバマの平和賞演説

 一昨年12月10日のオバマのノーベル平和賞受賞演説を
日本語訳がついているCDで聞いた。

演説の中で戦争と云う言葉を44回発言し、
平和を29回使い、戦争はやむを得ないとする内容は
「おや?」と思われる部分もあったが・・・。

歴史に残る名演説と評価するのはやはり保守派の方々に多い。

 言葉を選び練り上げた演説である事は疑う余地もないが、
リベラル派からはオバマも現実的対応をみせ始めたと云う声が聞こえる。

平和への歩みは生易しいものではないが、
戦う相手によっては生臭い話にもなる。

 医療が戦う相手は病魔である。

テロより厳しい病原菌も多く、
長い戦いで努力むなしく病魔に破れる方も多く、
嘆き悲しむ家族の前で戦いの中心である医者と云うリーダーは
無力感に打ちひしがれる事、度々である。

オバマは結束を訴えたが、
医療では結束すべき医療従事者と患者家族が、いがみ合う時さえある。

強い病魔と闘うには
演説内容より行動と知恵の中から学ぶべきであろうし、
苦闘の末に勝ちえたご本人や家族にこそ
平和賞をあげてみたい気持ちになったが如何であろうか?








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2011年04月18日

オバマの年頭教書

 オバマ大統領の米国会議での一般教書演説は
年頭教書(メッセージ)と別名され、3大教書のひとつである。

日本の首相の施政方針に該当するが、
注目度は比較にならない位、関心がよせられる。

 特殊なのは大統領演説とは云え米国会議が招待し、
うやうやしく議会内に案内される。

立法と行政は別であると云う大前提がそこには携わっている。

 大統領になって始めての年頭教書であるが、
これ迄の大統領は大方、外交問題を真先にあげていた・・・が、
今回は雇用と医療保険改革を優先した。

失業率の改善と「公的」医療保険の創設を述べたのであるから驚きで、
実は日本の公的保険制度を参考にしようとしているのである。

 米国は4千万余の方が無保険者で、この方々が病気になったら
一家の破産がすぐ目の前に現れると云う状況である。

 然し、公的医療保険の先進国だと云われる我が国は
逆に社会保障費財源でアップアップしている現況でもある。

公的医療費が国を潰すか?
健康破壊が国を滅ぼすか?

新しい仕分けを世界へメッセージ出来れば
日本への注目度がよりあがる理屈ではある。








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2011年04月15日

痛くない注射

 病院で最も印象が悪いのが、あの痛い注射である。

注射さえ痛くなかったなら長い待ち時間であろうとも
病院独特な臭いがあっても行きやすいのだが・・・
と多くの方々は思っている。

特に昨今流行のインフルエンザ渦中、
お母様方は子供を病院に連れて行くのに悩ましい。

「優しい看護師さんがついていますから大丈夫ですよ」

いくら納得させようが、
過去に傷ついた子供の心の痛みはおいそれと拭いきれない。

 病院でもその事は百も承知、
痛み対策として細い針を使用したり、
時間はかかるが高級な痛み止めの塗り薬など用意している。

それなりに時代と共にあの手この手で
痛くない注射を考慮中ではあるのであるが・・・。

 米国、ジョージア工科大学でミクロン単位
(1ミクロンは1ミリの1000分の1)
の針をパッチ式に50本つけ、
皮膚に貼るだけで予防注射が出来ると云うのを開発した。

正に子供にとって朗報であるが、研究開発費だけで12億。
そうすると痛くない予防注射の値段は幾等になるのであろうか?

逆にお母様の胸の痛みが増えそうなニュースである。








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