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2012年01月13日

外科の基本

 ラジオ波やレーザーで皮膚を切離、
腹腔鏡や顕微鏡を利用して手術するようになってきている
昨今の外科手術には、新たな時代を迎えた進歩がみてとれる。

 過去の外科学の歴史を紐解く迄もないが、
数々の進歩の過程に3つの基本が横たわる。
解剖学の熟知、麻酔の研究、無菌的やり方である。

 外科手術は無数にあり、それぞれの専門医とチーム医療が存在するが、
前記した3つの基本を知らなければこれ迄の発展もなく、
これからの進歩もあり得ない。

この3つの基本こそが外科学の進歩に寄与し、
診断方法の進歩と共に外科治療の巾を広げている。

 このように目覚しい歩みの過程があるのに不思議な事ではあるが、
今もって人間の身体のしくみ、いわゆる解剖生理学でさえ分かっていない
事は山ほどあるのである。

貧欲な医者ほど寝る間を惜しみ、医学に勤しむ外科治療にも
創意・工夫が必要となるので面白い面も又生じる。

然し、どのようなアイデアも基本を奥深く知ってこそ生まれ出るので、
メス使いや縫い方がうまくて早いだけが外科医でもなく、
褒め言葉にもならない道理である。

外科の基本




Posted by 形成会 当山美容形成外科 at 08:54│Comments(0)
 
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