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2012年06月13日

医療ツーリズム

 魅力ある言葉ではある。

韓国は国をあげて取り組んでいるし、
旅行業者が美容外科のツアーを組んで韓国まで案内するとも聞く。

沖縄でも検診事業で医療ツーリズムを取り組み始めている。

 でもである。医療が外資稼ぎの産業として成り立つには多くの壁がある。
他国が積極的にやっているから、すぐに取り組めるほど簡単でもない。

その理由は、常に手術や健康診断は追跡が大切なのである。
国を隔てるとこれが難しい。

当院にも某国の手術でやっかいな状態になって来院される方もいる。
直接主治医に電話しても片言の英語では・・・
詳しい手術内容がほしい当方にとって何の益にもならない。

ただでさえ難しい術後のトラブルは術前、術中を考慮し改善を計る。
然し、海の彼方の情報は得られにくいし、
健康診断も単年度ではあまり意味をなさない。

外地で受ける処置は帰国後のフォローをどうするのかで決まり、
その為、患者さんをないがしろにしないように前医と後医の
専門的レベルを合せ、各国の連携が必須なのである。

 焦らずに外壁を取り除く事が医療ツーリズムの第一歩となる。

医療ツーリズム




Posted by 形成会 当山美容形成外科 at 09:58│Comments(0)
 
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