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2012年07月12日

救急車の創始者

 ナポレオン軍に偉大な外科医がいた。

ナポレオンは「私が知る限りではもっとも得の高い男である」
と彼を評している。

 彼は軍医ゆえに66の戦闘と400の交戦に参加し、
彼の遠征記録は5巻からなる著書にしたためられ、
歴史的な重大な出来事が幾つも記されている。

ここでは医療に関する事柄を示してみたい。

 戦場に於ける医療の処置室は通常、後方陣地に備えられているが、
彼は初めて馬車による軽量の救急車を考案し、
戦場を走り放置された負傷兵を運び、後方で急ぎ治療してる。

又、寒冷地方での外傷治療は冷却が化膿を防ぎ、
疼痛軽減効果がある事に気づき、後の冷凍麻酔などの研究に役立っている。

 幾多の戦場に出ていた彼は当然の如く自らも負傷し、
遂にはワーテルローの戦いで敵国に捕らえられている。

然し、相手国の外科医は彼の名声を知っており、
かつ敵国兵も助けていた事実が分かり、銃殺刑を逃れている。

その後、ナポレオン軍のフランスは破れたが、
多くの兵士はこの外科医を忘れる事はなかった。

 彼とは歴史に残るフランスの名外科医、ゴミニク・ラレーである。

救急車の創始者




Posted by 形成会 当山美容形成外科 at 09:57│Comments(0)
 
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